石鎚山は西日本の最高峰であり、山頂から見える風景の中に石鎚山より高い山は存在しません。 そのため山頂からの展望は非常に良く、広大な四国山地を始めとして、天気が良ければ瀬戸内海の向こうの山々まで見ることができます。 どこまで遠くまで見えるかは天気次第ですが、山頂に来た際には是非とも自分の目で確かめてみてください。
見える山
広大な四国山地
まず東側の景色を見てみると特徴的な形をした瓶ヶ森が目に入ります。
その瓶ヶ森の左奥には笹ヶ峰や東赤石山系が、右奥には東黒森や伊予富士、寒風山、そのさらに奥には徳島県の剣山や次郎笈、三嶺などが見えます。
反対の西側に目を向けると一番目立つのは二ノ森です。 二ノ森から右奥に向けて連なるのはクラセの頭、堂ヶ森、その奥は東温アルプスの山並みです。
海の向こうに見える山
更に好条件に恵まれれば瀬戸内海を挟んだ向こう側の山並みも見ることができます。
非常に稀にですが鳥取県の大山が見えることがあります。 石鎚山から見る大山は稜線がなだらかに見えて少しわかりにくいですが、周辺の山と比べて高さがあるので注意深く見るとわかります。
九州の山も見ることができます。 左から順に阿蘇山、くじゅう連山、由布岳です。
この中では由布岳がもっとも近いため比較的見える頻度は高くなっています。 くじゅう連山は由布岳程ではありませんがたまに姿を確認できます。 阿蘇山に至っては滅多に見えることがなく、もし見ることができたら幸運だと思って良いでしょう。
見える街
北側を見ると西条市や新居浜市の街並みが見えます。
海沿いの平野部に田園地帯が広がっています。
西条市から西の方を見ると今治市やしまなみ海道の来島海峡大橋が見えます。 天気がよければ対岸の広島県まで見ることができます。
さらに西寄りには松山の街が見えます。 夜には綺麗な夜景を見せてくれます。
見えるあれこれ
他にもあちこちに目を向けると色々なものが見えることに気付きます。
眼下の森をよく見ると御塔石(天柱石)が聳え立つ姿を確認できます。
弥山から天狗岳を見ると、そのすぐ左に土佐湾が見えます。 黄色く輝いているのが土佐湾で、右奥の陸地の先端が室戸岬です。
瀬戸内海の風景も美しく、たくさんの島が浮かぶ多島海の姿を楽しむことができます。
なかなか見ることができませんが、瀬戸大橋の姿も確認できます。
他にも思いの外色々なものが見えるので、時間があれば双眼鏡片手に何が見えるか探してみてください。